リラグゼーション・整体

マツエセラピー/VIM療法について

深い深層筋にできた『筋硬結』は、通常のマッサージや指圧では取れないケースがあります。通常の指圧では深層にまで的確に圧がかからず、筋硬結をなくすことが困難なのです。

しかし「VIM」という理論を用いた治療では、この深層筋に無理なくアプローチができると考えられます。
痛みのある患部を強制的にマッサージするのではなく反対側からアプローチして筋硬結を治療していく「VIM」は、痛みを伴う治療と違い、患者さんの負担をなくすとともに、施術者が治療をしやすくすることができます。トップアスリートから一般のスポーツ愛好者まで老若男女問わず、施術を提供し、怪我の治療やコンディショニングをサポートいたします。

マツエセラピー」は10個の手法の総称で、症状の段階によって手法を使い分けて治療していきます。
怪我・脳出血・脳梗塞などさまざまな原因で、痛みがあり可動域が狭くなってしまった部位を、動く反対側を施術することで治療していきます。

 

STEP.1
全身の痛みと拘縮(こうしゅく)

体に少し触れるだけでも痛みがあり、どの関節を動かす際にも激痛が走る段階です。
「タッチングテクニック」という脳の反応を利用した手法を用いて、痛みの閾値を上げていきます。
※痛みの閾値とは痛みを感じ始めるレベルのことです。

STEP.2
呼吸機構の改善

呼吸関連の筋肉や他の軟部組織が拘縮すると、少し動いても激しい息切れが生じる原因になります。※軟部組織とは筋肉や腱や靭帯、筋膜その他の主に骨以外の組織を指します。
これには「ブリージングテクニック」という呼吸機構の改善法を用いることで対処します。深い呼吸により全身のリラックスを可能にし、それ以降の治療を容易に進めることができます。

STEP.3
大きな関節からの可動域改善

肩関節や股関節といった大きな関節の可動域をチェックします。片側に麻痺がある場合、右側と左側で交互に施術を行い、少しずつ柔軟性を高め可動域を広げていきます。
まずは「対象筋弛緩法」という個別の筋肉や腱、靭帯などを緩める方法を行ない、表層から深層にかけて急速に緩んでいくのを確認します。その後、「VIM療法」という動きのある個所を利用して動かなかった筋肉や関節を動かすようにする両方で、一気に治療を進めます。肘やひざの関節は、「関節調整法」を用いて、細かく改善を図ります。

STEP.4
筋のゆるみから力強さに

筋肉やその他の塊がほぐれて、関節も動くようになってくると、「筋機能正常化法」という、低下した筋肉の出力を上げる方法が効果的です。もちろん筋肉はトレーニングによって強くなりますが、筋肉をつかさどる神経回路にアプローチをすることでも筋力を発揮できるようになるのです。
関節の可動域を確かめます
可動域を確認します

STEP.5
全身の動きづくり

部分的に動き始めた機能を、独特の「姿勢改善法」に基づいた方法で、複雑な動きを可能にします。
例えば、「寝返り」という動作をする際にも、多数の動作を複合的にできないと不可能なのですが、より単純な動きから複雑な動きをつなげる事が「キネマティックチェーンメソッド」により実現します。これにより複雑な動きが可能になり、本格的なリハビリができるようになります。

STEP.6
歩くための機能準備

立ち上がり・歩行のスムーズな動作準備の為に「体幹筋調整法」を用います。
歩くために最初にすべきことは、全身を支える柱を作ることです。そうしないと、歩けた時にスムーズな動きができずに、リハビリが停滞することになるからです。 また、足の関節や足指の関節を動きやすくするために「VIM療法」「対象筋弛緩法」を繰り返し使います。

STEP.7
麻痺した神経を働かせる

「神経回路ダイナミクス法」を用いて、麻痺していないほうの神経をまずは自分の意志通りに動かせるように準備します。その後、麻痺側も同様に神経を蘇らせるために、時間をかけて行います。 これにより、自分の意志で遅いながらも動きを作るところまで改善できます。

STEP.8
全身のチェックと調整

麻痺により寝ている時間が多く内臓の機能が低下している場合は、「内臓機能調整法」を用いて、より快適に活動的に過ごせるように調整します。これらの手法を組み合わせる事により、リハビリ効果・効率を何倍にも高める事となります。